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検事の死命(柚月 裕子)

検事・佐方シリーズほど安心して読める法定ミステリーはない。平成版水戸黄門というか、正義の味方ウルトラマンというか、とにかく表現は古いけれど、それくらい安定的に面白い。 シリーズ全作を通じて、とにかくテーマは人である。この…

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検事の本懐(柚月 裕子)

検事・佐方シリーズは本当に心に響く。連作短編のそれぞれに正義の物語があり、人が最後に人として踏みとどまる瞬間を感じて涙が零れた。佐方が対するのは、被疑者Aではなく、名前のある一人の人間である。森を見るのではなく樹を見ると…

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臨床心理(柚月 裕子)

障害者施設で手首をカットして病院に運ばれた少女は、本当に自殺だったのか。同じ施設に入所している青年は、少女の死を自殺ではないと訴える。臨床心理士の主人公が、青年の担当となってこの事件を調べていくと、障害者をめぐる社会の問…

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最後の証人(柚月 裕子)

検事を辞めて弁護士になった貞方は、あるホテルで起きた殺人事件の被告の弁護を引き受ける。一見、ただの男女の諍いのような事件だが、突き詰めていくとまったく異なる景色が見えてくる。 貞方は、罪はまっとうに裁かれるべきだという。…

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あしたの君へ(柚月 裕子)

家庭裁判所調査官という仕事がどんな役割を果たしているのか、この作品を読んで少しだけ理解することが出来た。デジタル技術が進んでも、人の心を想像して寄り添えるのは生身の人間しかないと改めて思う。 主人公は研修期間中の調査官補…

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暴虎の牙(柚月 裕子)

広島を舞台に、刑事と極道の世界を描いた孤狼の血シリーズの完結編も、期待を裏切らない面白さだった。極道を恐れない沖をリーダーとする愚連隊と、マル暴刑事の大上(ガミさん)の関係を描いた前半は、沖らの人間的な部分が丁寧に描かれ…

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検事の信義(柚月 裕子)

佐方検事シリーズを初読み。検事の仕事は罪をまっとうに裁かせること、という信義がとても熱く伝わってくる。こういう姿勢で仕事をすると敵も増えるだろうが、そうありたいと強く思う一冊だった。孤狼の血の日岡が出てきたのも、違う意味…

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凶犬の眼(柚月 裕子)

前作「孤狼の血」に魅せられて、再び昭和の雰囲気あふれる任侠の世界を読むことになった。極道かどうか以前に、まずは人として筋を通すことが仁義であろうと思うが、現実はなかなかそうは生きられない。正義と仁義の違いを考えさせられた…

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孤狼の血(柚月 裕子)

広島県を舞台に、暴力団担当の刑事・大上(ガミさん)、新任刑事・日岡、そしてヤクザの生きざまを描いた感動作。大上の捜査は明らかに法を逸脱していて、日岡は振り回されることになるが、やがてそこに大上らしい正義の通し方があること…

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