カテゴリー: 4.0

星を掬う(町田 そのこ)

痛みを伴う読書というのはこういうものかと思う。元夫の暴力から逃れ、自分を捨てた母と再開を果たした主人公。そこにあったのは、理想の出会いとはかけ離れた現実だった。共に暮らすようになった人たちは、誰もが深い痛みを抱えて生きて…

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BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”(クリストファー・マクドゥーガル)

このところ走ることに関する本をずっと読んでいる。そして巡り合った一冊。走ると怪我をするのはなぜか、最強の走る民族タラウマラ族はあれほど走り続けられるのか、人にとって走ることとはどんな意味を持つのか。この本を読みながら、な…

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夜が明ける(西 加奈子)

「俺」がその一言を云えるようになるまでに、どれほどたくさんの時間を費やしてきたのだろう。誰にも気づかれない孤独の中で、真っ黒な胸の内を隠して、自分ではない何かを演じて生きていく人生の辛さよ。血を流しながら、死ぬこともでき…

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