カテゴリー: 直木三十五賞候補作

心淋し川(西條 奈加)

千駄木の付近に流れていた心川(うらかわ)。その周囲に人々が住み着いて町となった心町(うらまち)。裏町を心町とするところが人情味のある場所を表している。人には言えない事情があってここに住むようになった人たちは、互いに適度な…

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インビジブル(坂上 泉)

昭和29年の大阪で、頭部が麻袋に覆われた死体が発見される。大阪市警察、国家地方警察という異なる警察組織が合同で捜査をすることになるが、ちょうどそのころ、国会では警察組織の統合が決議目前となっていた。捜査が始まって間もなく…

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少年と犬(馳 星周)

飼い主を失ったと思われる多聞(たもん)という犬との出会いが、人々の心を隙間を埋めていく。東日本大震災によって仕事をなくした男、窃盗団の外国人など、各章ごとに問題を抱えた人間の視点から描かれる物語だが、主人公はあくまで犬で…

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銀花の蔵(遠田 潤子)

奈良の醤油蔵を受け継いでいく家族模様を描いた人間ドラマであり、蔵をめぐるある謎を紐解いていくミステリーでもある本作。様々な伏線が張り巡らされた綿密な構成が素晴らしく、それでいて登場人物たちの表裏両面の心も見事に描いている…

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