きっとこの本を後で読み返すと、その時代を思い出すことだろう。泣けるエッセイもあれば、笑えるエッセイもあり、考えさせられるものもあれば、するりと納得できるものもある。それにしても、さすがに「ベストエッセイ」というだけあって…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
きっとこの本を後で読み返すと、その時代を思い出すことだろう。泣けるエッセイもあれば、笑えるエッセイもあり、考えさせられるものもあれば、するりと納得できるものもある。それにしても、さすがに「ベストエッセイ」というだけあって…
著者にとって走ることは日常生活の一部となっているように思う。多くの市民ランナーにとって、走ることが生活の一部であるのと同じように。仕事やその他のこととのバランスをどのようにとっているのか、その中で走ることにも集中し、自分…
学生運動が盛んだった時代だろうか。若者たちの悩み相談的な投稿に、逆説的な皮肉も込めて応える深沢七郎の言葉。著者の意見に納得したり、あるいは自分は違うなと思ったり、そうやって読み進めているうちに、ただただ純粋に生きようと思…
悲しみは忌むべきものではない。悲しみを知るからこそ人は人たりえるのではないか。そうして考えてみると、腑に落ちることがあった。26編のエッセイには、作家や哲学者が残した文章や詩、和歌などが引用され、悲しみや孤独と向き合うき…
居酒屋で与太話に花が咲くことはよくある。深夜になるほど盛り上がって、翌日考えると大して面白くもない話題も楽しくて仕方がない。くだらないけれど、よくそんなこと思いつくなと感心するような話題が満載のエッセイ集である。 冒頭の…
オカマという表現は必ずしも正しくないように思うけれど、それも含めて読む人を幸せな気持ちにしてくれる素敵なエッセイ。著者が少年だった頃の話から、初めて女性として仕事を経験した話、就職して仕事をして女の輪の中で感じたこと、カ…
著者がこれまで出会ってきた賢い猫たちの話。それから、猫が出てくる四つの季節の物語。猫と共に暮らす中で感じる喜び、そして別れの悲しさ。猫がいない人生など考えられないというのは、きっと猫と共に暮らす多くの人が感じることだろう…
17歳であちらの世界へ行ってしまった猫のもみじ。もみじの視点から描くかーちゃん(著者)ととーちゃん、それからほかの猫たちとの日々。表情豊かな写真とともに関西弁で語られるフォトエッセイ。 猫と暮らしたことある人、特に猫を亡…
福岡生まれ・イギリス在住の著者が、アイルラド人の夫との間に生まれた息子のこと、息子が通い始めた「元底辺中学校」ことなどを通じて、大切なことを考えさせてくれる作品。息子さんの感性がとても素晴らしく、子どもたちから大人が学ぶ…
季節の変化を当たり前に感じられることの幸せに気づかせてくれる一冊だった。同じ季節をあと何度過ごせるかと考えれば、無駄にできる日は一日もないが、気づくことの喜びを生涯感じたいと思った。「日日是好日」と共にお勧めしたい。 個…