カテゴリー: ノンフィクション本大賞受賞作

海をあげる(上間 陽子)

沖縄で暮らしていると聞いたら、私は何も考えず、それは素敵なところに住んでいるんですねと言うだろう。その笑顔の裏側に、深い悲しみや、やり場のない怒り、あるいは諦めがあることに気づかないまま。 本作は、著者が沖縄で暮らしてい…

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディ みかこ)

福岡生まれ・イギリス在住の著者が、アイルラド人の夫との間に生まれた息子のこと、息子が通い始めた「元底辺中学校」ことなどを通じて、大切なことを考えさせてくれる作品。息子さんの感性がとても素晴らしく、子どもたちから大人が学ぶ…

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極夜行(角幡 唯介)

4か月も太陽が昇らない極北の地を著者はなぜ冒険するのか。それは、この本を読めばわかるだろう。一言で言えばロマン。ただし、そこにあるのは命がけのロマンである。マイナス20度なんてまだまだ暖かいじゃないかと錯覚する臨場感あふ…

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