カテゴリー: 3.5

一人称単数(村上 春樹)

久しぶりに読んだ村上春樹の本──。自分の部屋の本棚にあるのを人に見られたら、なんとなく気恥ずかしい感じがするし、本屋さんで平積みになっているのを買うと、ハルキストを気取ってると思われるんじゃないかと自意識過剰になってしま…

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破局(遠野 遥)

自分は何者かであるかを深くは考えず、ただ何者かではあるのだろうと漠然と信じて、ただ本能のあるがままに日々を過ごす学生時代。何も考えずに熱くなれたラグビーがあったのはついこの前のこと。前の彼女と、今の彼女、自分にとって都合…

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黄金列車(佐藤 亜紀)

第二次世界大戦時の末期、枢軸国であったハンガリーでも、ユダヤ人への迫害と資産の没収が行われた。そのユダヤ人資産を管理し、オーストリアに移送するための列車に乗ることになった主人公らだが、その道のりは困難に満ちていた。 また…

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臨床心理(柚月 裕子)

障害者施設で手首をカットして病院に運ばれた少女は、本当に自殺だったのか。同じ施設に入所している青年は、少女の死を自殺ではないと訴える。臨床心理士の主人公が、青年の担当となってこの事件を調べていくと、障害者をめぐる社会の問…

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少年と犬(馳 星周)

飼い主を失ったと思われる多聞(たもん)という犬との出会いが、人々の心を隙間を埋めていく。東日本大震災によって仕事をなくした男、窃盗団の外国人など、各章ごとに問題を抱えた人間の視点から描かれる物語だが、主人公はあくまで犬で…

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