カテゴリー: ドキュメント

ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち(ブレイディみかこ)

イギリスの労働階級のおっさんたちを描いたドキュメントだが、彼らの生き方から社会全体の在り様が見えてくる。特に、ブレグジット(EU離脱)を巡る人々の考えが結構深堀されていて、気づかされることがいくつもあった。労働党を支援し…

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羆嵐(吉村 昭)

北海道・苫前村で大正四年に起きた三毛別熊事件を取材して描かれたドキュメント小説。羆(ひぐま)に襲われて7名の犠牲者を出したこの事件から、自然を前にしたときの人間の無力さを感じる。そのことを事件で思い知りながらも、そこにい…

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極夜行(角幡 唯介)

4か月も太陽が昇らない極北の地を著者はなぜ冒険するのか。それは、この本を読めばわかるだろう。一言で言えばロマン。ただし、そこにあるのは命がけのロマンである。マイナス20度なんてまだまだ暖かいじゃないかと錯覚する臨場感あふ…

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ノモレ(国分 拓)

NHKスペシャルの取材を元に、アマゾンに暮らす先住民を描いたドキュメント。あまりに面白く、一心不乱に読み耽った。筆者の後書きにあった先住民の言葉「明日のことは約束できないが、百年後の約束ならできる」が心に強く残る。理屈で…

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破獄(吉村 昭)

戦前から戦後にかけて四度も脱獄した囚人のドキュメント小説。男がなぜ、どのように脱獄したのかというミステリーでありながら、国難の時代を捉えた歴史小説の側面もある。法を守るための監獄と戦争の間にいる看守らの苦悩なども見どころ…

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聖の青春(大崎 善生)

村山聖という早逝の天才棋士は知っていたし、ドラマも見たことがあった。しかし、この本を読むと改めて村山聖の人間としての魅力に気付かされる。懸命に生きる人間が周囲に与える影響は凄まじい。そして、読者もまたこの本から勇気の欠片…

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戦艦武蔵(吉村 昭)

戦艦武蔵の建造過程から壮絶な最期までを克明に綴った記録文学。昭和41年に刊行された本作は、淡々とした描き方にも拘わらず、当時の人たちの熱狂的な思い、あるいは焦燥感などが肌に触れているかのように感じられた。日本人なら一度は…

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