走るという動作は多くの人にとって当たり前にできることだが、それを100マイル(160キロ)も続けるとなると別の話だ。私もフルマラソンは何度か走ったことがあるが、その何倍もの距離を走るのは想像もつかない。しかも、標高差の激…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
走るという動作は多くの人にとって当たり前にできることだが、それを100マイル(160キロ)も続けるとなると別の話だ。私もフルマラソンは何度か走ったことがあるが、その何倍もの距離を走るのは想像もつかない。しかも、標高差の激…
このところ走ることに関する本をずっと読んでいる。そして巡り合った一冊。走ると怪我をするのはなぜか、最強の走る民族タラウマラ族はあれほど走り続けられるのか、人にとって走ることとはどんな意味を持つのか。この本を読みながら、な…
すごい本に出会ってしまった。目から鱗とはまさにこのことだ。 マラソン王国であるエチオピアで、自らもフルマラソンを2時間20分で走る著者が、ランナーたちと共に暮らしながら、彼らがどのように日々を生きているのか、どのような意…
自らの脚で走り、海をボートで渡り、二年の歳月をかけて世界を一周した間寛平さんのドキュメントは、今の不穏な社会に平和を求める声として響く足音である。 走っていても確かに国境はある。しかし人の心に国境はない。言葉が通じなくて…
百年にわたる日本マラソン界の歴史を振り返ると、数々の名ランナーが存在していた。本書は、その中から八人を厳選し、それぞれのマラソンに対する取り組み方や、その半生を紹介したもので、42.195キロを走るというある意味では非常…
プロランナー大迫傑さんの言葉は共感できるものが多い。そしてやっぱりかっこいい。 できる限り自分で選択し、その結果を自分の責任で受け止める。だから誰かのせいにするような言い訳はしない。そういう生き方は、マラソンという範疇で…
第二次世界大戦時、ソ連は女性を男性と同じように前線へ送った。この大戦の犠牲者数だけを見ても、ソ連は世界で突出している。多くの命が失われ、戻ってきた人たちも体と心に大きな傷を負っていた。戦線で活躍した男性は、帰還してから称…
かつて世間を混乱に陥れたグリコ森永事件──未解決事件の真実を追ったドキュメントである。なぜ犯人は捕まらなかったのか。脅迫された会社、警察、マスコミなど、それぞれがどのような行動をしたのか。そのことから見えるのは、単なる事…
コロナウイルス対策の初期、2020年の1月から6月頃までに、専門家会議は何を目指し、どんな活動をしていったのか。また、その周辺環境、特に政府や各行政機関などの動きはどのようなものだったのかを追ったドキュメントである。 誰…
甲子園を目指す高校球児たちは、コロナによる甲子園の中止に直面して何を感じ、何を考えたのか。指導者は生徒たちを前に何を考えたのか。この夏の出来事が、あの夏の出来事へと変わっていく中で、彼らは何を失い、何を得たのか。 自らも…