本格的なSFがこれほど面白いと思ったのは久しぶりだ。第一弾は確かにプロローグに過ぎなかったのだろう。第二弾となる本作では、三体文明からの侵略の危機に晒された地球人の行動が描かれている。 前作で主人公として描かれていた葉文…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
本格的なSFがこれほど面白いと思ったのは久しぶりだ。第一弾は確かにプロローグに過ぎなかったのだろう。第二弾となる本作では、三体文明からの侵略の危機に晒された地球人の行動が描かれている。 前作で主人公として描かれていた葉文…
半村良氏の初期の長編作で、1971年に発表されたSF伝記ロマンだが、今読んでもなお斬新さを感じる作品である。若手建築家・隅田が巻き込まれていくのは、古代から続く驚愕の出来事であった。世界各地の巨石信仰、犬神信仰、あるいは…
1957年に書かれた同書の完全新訳版だが、まったく色あせないどころか、むしろ現実味を帯びているとさえ感じる人類の最後が描かれている。第三次世界大戦で無数の核兵器が使用され、北半球は全滅、南半球にも放射能による汚染が広がっ…
SF作品に贈られるヒューゴー賞をはじめ、数々の賞を受賞している表題作は、母が紙で作ってくれた動物たちと僕の物語。やさしく切ない気持ちになる一作。この作品を含め15の短編は、様々な視点から、技術が人間にもたらすものを想像さ…
SFといえばSFかもしれないが、ブラックコメディの要素もあり、サイエンスそのもののような要素もある6編のエンターテインメント小説。どの作品を読んでも、その世界観は挑戦的で、答えはお前の後ろにあるぞと言われているかのような…
天体力学の三体問題をモチーフにした中国発のSF小説。科学技術の発展が人類に齎した功罪を考えさせるのかと思えば、科学的に興味を惹かれるアイデアもあり、先の読めない展開に興奮しながら頁を捲った。まさにSFの王道!三部作の第一…