カテゴリー: サイエンス・フィクション

三体 III 死神永生(劉 慈欣)

人類が他の知的生命体とどう対していくのか、地球あるいは太陽系にはどのような未来が待っているのか、想像を超える結末を迎える三体の完結編。宇宙は自らの存在を知られることで滅亡の危機に瀕するという暗黒森林の状態にある。その中で…

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百年法(山田 宗樹)

コロナ渦の今だからこそ読むべき作品である。 HAVIという技術によって老いることがなくなった人間。しかし、人が死ななくなると社会の新陳代謝が停滞するため、施術から百年後に強制的に死ぬことが求められる。見た目は若いが、超高…

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三体II 黒暗森林(劉 慈欣)

本格的なSFがこれほど面白いと思ったのは久しぶりだ。第一弾は確かにプロローグに過ぎなかったのだろう。第二弾となる本作では、三体文明からの侵略の危機に晒された地球人の行動が描かれている。 前作で主人公として描かれていた葉文…

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石の血脈(半村 良)

半村良氏の初期の長編作で、1971年に発表されたSF伝記ロマンだが、今読んでもなお斬新さを感じる作品である。若手建築家・隅田が巻き込まれていくのは、古代から続く驚愕の出来事であった。世界各地の巨石信仰、犬神信仰、あるいは…

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嘘と正典(小川 哲)

SFといえばSFかもしれないが、ブラックコメディの要素もあり、サイエンスそのもののような要素もある6編のエンターテインメント小説。どの作品を読んでも、その世界観は挑戦的で、答えはお前の後ろにあるぞと言われているかのような…

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三体(劉 慈欣)

天体力学の三体問題をモチーフにした中国発のSF小説。科学技術の発展が人類に齎した功罪を考えさせるのかと思えば、科学的に興味を惹かれるアイデアもあり、先の読めない展開に興奮しながら頁を捲った。まさにSFの王道!三部作の第一…

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