カテゴリー: ハードボイルド

シリウスの道(藤原 伊織)

主人公は大手広告代理店の副部長。彼が所属する部署を指名して、某企業のコンペへの参加依頼が届く。内部干渉とも言えるような部署の指名の理由は何なのか。このコンペに臨む上司や新人など同僚たちの活躍、あるいは足を引っ張る者たちの…

全文を読む

暴虎の牙(柚月 裕子)

広島を舞台に、刑事と極道の世界を描いた孤狼の血シリーズの完結編も、期待を裏切らない面白さだった。極道を恐れない沖をリーダーとする愚連隊と、マル暴刑事の大上(ガミさん)の関係を描いた前半は、沖らの人間的な部分が丁寧に描かれ…

全文を読む

土漠の花(月村 了衛)

ソマリアで活動する自衛隊の活動地に、小氏族のスルタンの娘が逃げ込んできた。そこから、武装集団と闘いながら基地への帰還を目指す隊員一人一人の物語が感動的。スピード感あふれる展開に目が離せない一方、アフリカの紛争の現状もしっ…

全文を読む

雪山飛狐(金 庸)

中国人ならみんな知ってるという作家・金庸の作品を初読書。清の時代を背景に、争い合う侠客たちが、自分たちが争う理由や目的などを明らかにしていくミステリー調の武侠小説。話を聞くより手が先に出てしまう面々だが、それぞれ人間味に…

全文を読む

螻蛄(黒川 博行)

二宮と桑原のコンビが活躍する疫病神シリーズ。ジェットコースターのようなスピード感と、スリルあふれるストーリーに加え、相変わらず二人の会話が面白すぎて、700頁を超える分量もあっという間だ。読後は名残惜しささえ感じる。地元…

全文を読む

孤狼の血(柚月 裕子)

広島県を舞台に、暴力団担当の刑事・大上(ガミさん)、新任刑事・日岡、そしてヤクザの生きざまを描いた感動作。大上の捜査は明らかに法を逸脱していて、日岡は振り回されることになるが、やがてそこに大上らしい正義の通し方があること…

全文を読む