カテゴリー: 本屋大賞受賞作

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(リリー・フランキー)

ずいぶん前に映画は観ていましたが、改めて読んでみて、いい話だなぁとしみじみ感じました。家族とは何かということや、東京(都会)へ出るということへの思いなど、共感できるところや気づきがありました。主人公が様々なことを経験して…

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天地明察(冲方 丁)

江戸時代、日本独自の暦を作るために奮闘する男の物語。長年続いた考え方の誤りを正すことの大変さは、現代も同じなのだろうと思う。自分の頭で考えることの大切さ、信念をもって活動し続ける主人公をはじめとする人々に脱帽。また、それ…

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村上海賊の娘(和田 竜)

読了後しばらく興奮冷めやらぬ感じだ。戦の生々しい臨場感、登場人物たちの生き生きと動き回る様が、まるで近くにあるかのように感じられる。随所にある史料の引用も素晴らしく、瀬戸内海の海賊たちの様子が伝わってくる。文庫で4冊、寝…

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鹿の王(上橋 菜穂子)

本屋大賞と日本医療小説大賞を受賞している読み応えのあるファンタジーだった。ファンタジーといっても突飛な事象ではなく、医学や医療に関する知識や生命に対する考察が凄い作品だ。人物も勧善懲悪ではなく、人間味あふれる登場人物たち…

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蜜蜂と遠雷(恩田 陸)

これは本当に小説なのだろうか?紙面から音が聞こえる気がするのはなぜだろうか。音楽を文字でここまで表現できるのかという感動があった。ピアノに人生をかけたピアニストたちの思いが交錯し、それぞれの生き方が旋律となって表現されて…

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