このところ走ることに関する本をずっと読んでいる。そして巡り合った一冊。走ると怪我をするのはなぜか、最強の走る民族タラウマラ族はあれほど走り続けられるのか、人にとって走ることとはどんな意味を持つのか。この本を読みながら、な…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
このところ走ることに関する本をずっと読んでいる。そして巡り合った一冊。走ると怪我をするのはなぜか、最強の走る民族タラウマラ族はあれほど走り続けられるのか、人にとって走ることとはどんな意味を持つのか。この本を読みながら、な…
主人公は大手広告代理店の副部長。彼が所属する部署を指名して、某企業のコンペへの参加依頼が届く。内部干渉とも言えるような部署の指名の理由は何なのか。このコンペに臨む上司や新人など同僚たちの活躍、あるいは足を引っ張る者たちの…
すごい本に出会ってしまった。目から鱗とはまさにこのことだ。 マラソン王国であるエチオピアで、自らもフルマラソンを2時間20分で走る著者が、ランナーたちと共に暮らしながら、彼らがどのように日々を生きているのか、どのような意…
自らの脚で走り、海をボートで渡り、二年の歳月をかけて世界を一周した間寛平さんのドキュメントは、今の不穏な社会に平和を求める声として響く足音である。 走っていても確かに国境はある。しかし人の心に国境はない。言葉が通じなくて…
著者にとって走ることは日常生活の一部となっているように思う。多くの市民ランナーにとって、走ることが生活の一部であるのと同じように。仕事やその他のこととのバランスをどのようにとっているのか、その中で走ることにも集中し、自分…
百年にわたる日本マラソン界の歴史を振り返ると、数々の名ランナーが存在していた。本書は、その中から八人を厳選し、それぞれのマラソンに対する取り組み方や、その半生を紹介したもので、42.195キロを走るというある意味では非常…
大学生の就職活動というのは、一歩引いたところから見るとまるで非日常のように見える。企業と大学の騙しあいのようでもあり、裏側から見れば人間の嫌な面ばかりが見えてしまう。物語は某企業の最終面接に進んだ六人が、グループディスカ…
月を題材とした世界観の作品3篇。当たり前だと思っていた日常が崩れていくとき、人はそのことをどう受け入れていくのだろう。生きていかねばならないという前提があるとすれば、たとえ理解できないことが起こったとしても、どこかで折り…
一つの作品が生まれ、人々の目に触れながら、絵もまた人々の変遷を見守っているかのようだ。一枚の絵に連なる人たちの変遷に胸が熱くなった。流れる涙は温かいもので、人を信じたいという気持ちにさせてくれる一冊だった。 オーストラリ…
正しい欲求とは何だろうか。異性を見て性的興奮を覚えることは正しい性欲なのだろうか。食欲は、睡眠欲は、正しい欲求なのだろうか。誰がそれを何のために規定するのだろうか。自分がマジョリティに属していると思う人間が、そうでない人…