久々にスカッと後味の良い小説を読んだ。剣道に打ち込む二人の女子高生を中心に描かれる青春エンタメ作品で、スポ根、友情、家族問題などがバランスよくふんだんに盛り付けられた爽やかな一品。ラストの展開にはちょっとウルッときた。続…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
久々にスカッと後味の良い小説を読んだ。剣道に打ち込む二人の女子高生を中心に描かれる青春エンタメ作品で、スポ根、友情、家族問題などがバランスよくふんだんに盛り付けられた爽やかな一品。ラストの展開にはちょっとウルッときた。続…
16歳、素敵な時だったなと思い出した。純粋にバカで、今が永遠に続くと思える瞬間でもあり、目の前のことだけに懸命になれる時でもあり、また様々なことに矛盾を感じて葛藤する時期だったと思う。その頃の感覚を見事に描いている爽やか…
何かを得たいという欲求を探求心として肯定的に捉え、それを求めて冒険(チャレンジ)していく中で人は気づき、成長していくという物語。「人生、お金じゃないん」みたいな安易な発想でもなく、ある意味で非常に現実的な人生訓だった。 …
どんな作家さんでも、その時にしか書けない作品というのがあると思う。高校生の青春の輝きを、こんな風に捉えられる感性は本当に素晴らしい。謎を追う楽しさと共に、多くの人が通り過ぎる青春期の葛藤が、高校生たちの描写を通じて蘇って…
著者が十九歳の時に書いた芥川賞受賞作品。高校生の青春を描いたものだが、そこに感じる孤独感や苛立ちなどが素晴らしい感性で描かれている。十代で読んだら素直に共感したと思う。自分だけが孤独だと思っていた青春期を懐かしく思い出し…
厳しい境遇に置かれた主人公が、素敵な人たちと出会って一歩ずつ前進する姿と応援してしまう青春小説。後味もよく、読んでよかった一冊だった。地元荒川区の、あらかわ遊園や熊野前、町屋が出てきたのが、地元民としてしっかり心に刺さっ…
ベトナムのベストセラー小説で、映画にもなっている本作品は、ちょっと心地よい酸味が残る青春小説だった。この主人公が感じる思春期の悩みは、世界中の多くの人が子供の頃に感じることだろう。ベトナムの風景を想像しながら、若い頃に戻…
在日であることを越えて、広い世界へと踏み出そうとする主人公の葛藤と成長を描いた物語で、2000年に直木賞を受賞した作品。やるせない気持ち、異性へのときめきや怖れ、友情あるいは喪失感、感情の爆発など、主人公の感情の起伏が丁…
3人の少年と老人の交流を描いた爽やかな物語。この本を読んでいて、そういえば昔は近所の神社の裏だったり、作で囲われた空地の中だったりと、冒険遊びをしたことを思い出した。些細なことでも好奇心が掻き立てられて、大人だったら超え…