村山聖という早逝の天才棋士は知っていたし、ドラマも見たことがあった。しかし、この本を読むと改めて村山聖の人間としての魅力に気付かされる。懸命に生きる人間が周囲に与える影響は凄まじい。そして、読者もまたこの本から勇気の欠片…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
村山聖という早逝の天才棋士は知っていたし、ドラマも見たことがあった。しかし、この本を読むと改めて村山聖の人間としての魅力に気付かされる。懸命に生きる人間が周囲に与える影響は凄まじい。そして、読者もまたこの本から勇気の欠片…
やっぱり栗本薫・中島梓という人と、表現してきた世界が大好きだ。最期の瞬間まで書き続けた天才は、素敵な人々に囲まれながらも、強い孤独と葛藤していたのかもしれない。読了し、先生がもうこの世にいない寂しさを感じた。 個人的おす…
戦艦武蔵の建造過程から壮絶な最期までを克明に綴った記録文学。昭和41年に刊行された本作は、淡々とした描き方にも拘わらず、当時の人たちの熱狂的な思い、あるいは焦燥感などが肌に触れているかのように感じられた。日本人なら一度は…
歴史にたら・ればはない。しかし、この本を読むと、3.11の前にもっとこの本が読まれていたらと思わずにはいられない。明治以降に発生した三陸海岸での3つの津波について取り上げた本書は、昭和40年代に書かれたものだが、貴重な学…
まず、この本を書いてくださった渡辺一史さんに感謝したい。鹿野さん、そして著者を含めた周囲の人たち、それぞれが生身でぶつかり合い、葛藤しながら生きている日々に共感、そして涙。言葉だけではない、実際のノーマライゼーションとは…