慟哭(貫井 徳郎)

幼女連続殺人の犯人を追う本格ミステリーであり、著者のデビュー作である本作は、警察組織の歪み、新興宗教の内部、そして家族の問題を骨太に描きながら、見事といえるラストへ繋がっていく。
背筋が一瞬寒くなる一方、やるせない悲しみも伝わってきた。
読んでほしい一冊。

個人的おすすめ度 4.0