ゴールド・フィッシュ(森 絵都)

リズムの続編で、前作では中学1年生だった主人公さゆきは中学3年生になった。
受験生となり、自分は将来何をしたいのかを考え始めるが、それがなかなか見つからない。
そんなとき、音楽の夢を追っていた従兄が、バンドを解散したという話を聞き、ショックを受ける主人公。
ある意味で、これがショック療法というものかもしれない。
人生の中で、視野が大きく開けていくような時期があるが、この物語はまさにそうした瞬間を描いている。
まっすぐで瑞々しい青春のひと時が、軽快なテンポで語られていく。
自分にもそんな時期があったのかなと、遠い過去を思い出しながら読了した。

個人的おすすめ度 3.5