リズムの続編で、前作では中学１年生だった主人公さゆきは中学３年生になった。受験生となり、自分は将来何をしたいのかを考え始めるが、それがなかなか見つからない。そんなとき、音楽の夢を追っていた従兄が、バンドを解散したという話…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
リズムの続編で、前作では中学１年生だった主人公さゆきは中学３年生になった。受験生となり、自分は将来何をしたいのかを考え始めるが、それがなかなか見つからない。そんなとき、音楽の夢を追っていた従兄が、バンドを解散したという話…
森絵都さんのデビュー作。中学一年生の主人公にとっては、幼馴染や家族が世界のすべてだ。それが変わってしまうことに大きな不安を感じるものだろう。周囲が成長して、自分が知っている世界から離れていってしまうことには、特に抵抗を感…
思い込んでいた記憶を、あとから知った事実で上書きすることがある。特に他人の気持ちというものは、自分が想像していたものとはだいぶ異なっていたということは多々あると思う。収録された短編集は、すべてがハッピーエンドではないが、…
市井の人々の日常を描いた短編集。同じように流れていく日々の中、様々なきっかけで変わっていく人間の心。登場人物たちを応援したくなるのは、その心の変化に自分自身を重ねるからだと思う。中でも「漁師の愛人」「あの日以降」が特に心…
いつの時代も教育が社会の基礎となることは間違いないだろう。だからこそ教育者は尊敬され、そこに情熱を傾けることは尊いと思う。しかし現実の教育と言えば、必ずしもそんな理想とはかけ離れたものであることも、多くの人が知るところに…