戦国時代、主人公・半右衛門と小太郎の出会いが互いの人生を大きく変えていく様を描いた物語。敵将・喜兵衛も含め、命がけで生きている人々が今目の前で実在しているかのような臨場感。「必死」という言葉はまさにこのラストのためにある…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
戦国時代、主人公・半右衛門と小太郎の出会いが互いの人生を大きく変えていく様を描いた物語。敵将・喜兵衛も含め、命がけで生きている人々が今目の前で実在しているかのような臨場感。「必死」という言葉はまさにこのラストのためにある…
戦国時代、豊臣秀吉の二万の大軍勢に対して、わずか五百の軍勢で城を守る忍城の攻防を描いた名作。成田長親の人間的な魅力はもちろんだが、周囲の登場人物の個性が溢れる。敵方の石田三成らも単なる敵ではなく、それぞれの立場から行動の…
第一次天正伊賀の乱での、伊賀忍者と織田勢の戦いを描いた物語。忍者小説はともすれば現実感を失いかねなものだが、この作品はまるで自分がその時代のその場所にいたかのような臨場感を味わうことができる。人物描写のうまさ、アクション…
読了後しばらく興奮冷めやらぬ感じだ。戦の生々しい臨場感、登場人物たちの生き生きと動き回る様が、まるで近くにあるかのように感じられる。随所にある史料の引用も素晴らしく、瀬戸内海の海賊たちの様子が伝わってくる。文庫で４冊、寝…