カテゴリー: 文学賞

黒牢城(米澤 穂信)

荒木村重は有岡城にて織田信長に反旗を翻した。物語は有岡城で起こる事件の謎を突き詰めていく戦国ミステリーだが、憂き世の切なさが溢れる世界が現代社会にも重なって見えた。 秀吉の使者として有岡城に遣わされた黒田官兵衛を、村重は…

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楊家将(北方 謙三)

十世紀末の中国大陸は宗の時代であったが、北方の遼とその領土を争っていた。楊家(ようか)は、純粋に戦いのために生きるような一族で、その強さは宗、遼、いずれからも一目置かれる存在であった。この物語は、両国の争いの中で、楊家の…

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あの夏の正解(早見 和真)

甲子園を目指す高校球児たちは、コロナによる甲子園の中止に直面して何を感じ、何を考えたのか。指導者は生徒たちを前に何を考えたのか。この夏の出来事が、あの夏の出来事へと変わっていく中で、彼らは何を失い、何を得たのか。 自らも…

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ゼロエフ(古川 日出男)

福島で生まれた著者が、故郷のこと、東日本大震災や災害のことやその被害者のことに向き合ったドキュメント作品。原発事故をどう考えるのかということもあるが、福島=原発事故ではなく、自身や津波で失われた命があり、それ以前にも、そ…

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