落花狼藉(朝井 まかて)

吉原には人間の清濁を併せ呑むドラマが凝縮されていると思う。
その吉原の黎明期にも、当然のように心震えるドラマがあった。
涙なくして読めなかった中盤、そして最後の言葉に鳥肌が立つほど感動した。
主人公と自分(読者)が重なるかのように感じる筆力にも脱帽。

個人的おすすめ度 4.5