平場の月(朝倉 かすみ)

中年になり、一人になって感じる心の隙間。
相手に惹かれるのは、純粋な恋愛感情なのか、あるいは隙間を埋めるための代用なのか。
二人で未来を生きたいと願う男と、今を生きようとする女の小さなすれ違いが切ないが、日々を懸命に生きる喜びも伝わる。
若い時に読むのと、年齢を経てから読むのではきっと印象が異なる一冊だと思う。
だからこそ、人生で二回読みたいお勧めの一冊。

個人的おすすめ度 4.0