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孤狼の血(柚月 裕子) – まったくの拓の読書備忘録

孤狼の血(柚月 裕子)

広島県を舞台に、暴力団担当の刑事・大上(ガミさん)、新任刑事・日岡、そしてヤクザの生きざまを描いた感動作。大上の捜査は明らかに法を逸脱していて、日岡は振り回されることになるが、やがてそこに大上らしい正義の通し方があることを知っていく。

物語は、ある事件をきっかけに暴力団同士の抗争へと発展し、大上はそれを止めようと深く入り込んでいく。ヤクザ、警察、それぞれの立場を背負って、生身の人間同士がぶつかり合うことでしか分かり合えない世界があるのだろう。

抗争の果てに大上がたどり着いた場所、そして日岡が見た世界とは……。
読み終えても興奮がしばらく止まらない。

個人的おすすめ度 4.0