中堅ゼネコンの若手社員である富島平太は、公共工事の受注を担当する業務課に異動する。そこは別名・談合課と呼ばれ、きれいごとでは済まない受注競争が繰り広げられていた。 そこに係る人たちは、談合は必要悪だという。もし談合がなけ…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
中堅ゼネコンの若手社員である富島平太は、公共工事の受注を担当する業務課に異動する。そこは別名・談合課と呼ばれ、きれいごとでは済まない受注競争が繰り広げられていた。 そこに係る人たちは、談合は必要悪だという。もし談合がなけ…
文句なく面白かった。大企業の子会社で巻き起こる事件は、調べるほどにどんどん根が深いものだと判明していく。わずかなボタンの掛け違いが、もう戻ることができない道へと企業戦士たちを突き進ませてしまう様は、現代社会の悲哀をまざま…
モノづくり、技術、そして仕事に対する姿勢に共感して、胸が熱くなった。佃社長をはじめみんなの熱いが報われる。その一方で、ダメな人間はひたすらダメになっていく姿も描かれている。環境によって人はよくもなれば悪くもなるんだろうと…
下町ロケットシリーズ三作目。相変わらず大手取引先の事情に翻弄される下町の町工場。今回は佃社長というより周囲の人々が活躍する。仕事に対する姿勢が人生の分かれ目になっていて、共感と学びがあった。毎回わかっていても面白い池井戸…