ミステリー要素あり、コメディあり、歴史、青春スポ根、そして文学と、様々な要素が奇想天外な物語の中に凝縮されている、まさに万城目ワールドといえる作品。
「あおによし」は奈良を表す枕詞で、奈良の女子高に教師として赴任した主人公が、とんでもない出来事に巻き込まれていく。
先の読めない展開に、ひと時たりとも飽きることがなく、読めば読むほど主人公に共感して応援したくなった。
クライマックスでは、現代人が忘れてしまっている大切なことを思い出させてくれるシーンもあり、単に楽しかっただけで終わってしまうエンタメ作品ではなかった。
個人的おすすめ度 4.0