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希望の糸(東野 圭吾) – まったくの拓の読書備忘録

希望の糸(東野 圭吾)

人との出会いと繋がりが人の生きる希望となる。それは家族の糸かもしれないが、そもそも何をもって家族と言うのだろう。本作品は加賀恭一郎の従弟で、刑事でもある松宮脩平が、カフェオーナーの殺人事件を追いながら、自分自身の過去の糸も辿っていく展開となっている。

複数の家族の物語が平行しながら、どこでそれが重なっていくのかを想像しながら読んでいるつもりが、描写の巧みさについその時の登場人物に感情移入してしまい、気づくと頁が進んでいた。そして、謎が解き明かされていった先に、それぞれの決断があり、感動が待っていた。

人を殺めてしまったことは取り返しがつかないが、それでもなお犯人も含めてすべての人々が幸せになることを願ってやまない。複雑な人間関係をいとも簡単に紡ぎあげてしまう東野作品はやはり面白い。

個人的おすすめ度 3.5