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天上の麒麟 光秀に啼く(茶屋 二郎) – まったくの拓の読書備忘録

天上の麒麟 光秀に啼く(茶屋 二郎)

人間の歴史は、実際の起こったことの間に、多くの人間の感情が介在している。それがどんなものだっかのかは想像するしかない。

本作は、本能寺の変を巡る歴史ミステリーである。
信長を誰が殺したのか。
光秀は謀叛を起こしたのか。
なぜ秀吉はあれほど早く駆けつけることができたのか。
光秀は本当に山崎の合戦の直後に本当に死んだのか。
そもそも信長はなぜ本能寺で茶会を開き、そこに宿泊したのか。
多くの謎を想像し、紡ぎ合わせていくと、そこに人間のドラマが見えてくる。

教科書で知る歴史は、事実の検証の積み重ねかもしれない。しかし、小説は事実の裏にある心を描き出す。過去のことが、今起こっているかのように目の前で繰り広げられるのである。

歴史は勝者によって作られるというが、そのことを踏まえて過去を見ると、新たな物語が見えてくる。

個人的おすすめ度 3.5