人間の感情ほど怖いものはない。
他人の感情に振り回されることほど迷惑なこともない。
しかし、人間だからこそ人を求めてしまうことがあり、それが錯覚した共感であっても依存してしまうことがある。
そのことを、ナイルパーチという巨大魚をモチーフに描く著者の完成に感動するが、読んでいるとその巨大魚が出てきて水の中に引きずり込まれそうになる恐怖も感じる。
心が痛むのに読むことを止められず、人との距離感を考えた作品だった。
著者のBUTTERと一緒に読むとさらにGOOD。
個人的おすすめ度 4.5
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。