これほど精巧に組み立てられたミステリーにはなかなか出会えない。様々な伏線がしっかり回収されていく王道の構成であり、かつ、二重構造の物語となっていて、一つの作品で二度楽しめるという構造になっている。
名探偵アティカス・ピュントが活躍するミステリーの最新作、まずはカササギ殺人事件の世界にどっぷりと浸る上巻。ある町で起こる家政婦と富豪の死は、町全体を巻き込んでいく。ピュントはこの事件の解明に挑み、上巻の最後には衝撃の告白をする。それを読んだ瞬間、一秒を惜しんで下巻を開きたくなる。
後半を読み始めると、徐々に、あれ?なんだこれは?という疑問がわいてくる。あえて何も書かないので、これは読んで体感してもらいたい。そして、最後の一行を読み終えたとき、自分がこの世界にすっかり取り込まれていたことに気づくのである。
ミステリーとは何かという追及が物語の中でされるシーンでは、それを読んでいる私自身がこの本の中で一読者として存在している気がした。本の中で本を読んでいるような錯覚に陥ったのである。
あまりの面白さに、読み終えて少し放心状態になる。ただただ脱帽である。
個人的おすすめ度 5.0
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