カテゴリー: ノンフィクション本大賞候補作

ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち(ブレイディみかこ)

イギリスの労働階級のおっさんたちを描いたドキュメントだが、彼らの生き方から社会全体の在り様が見えてくる。特に、ブレグジット(EU離脱)を巡る人々の考えが結構深堀されていて、気づかされることがいくつもあった。労働党を支援し…

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディ みかこ)

福岡生まれ・イギリス在住の著者が、アイルラド人の夫との間に生まれた息子のこと、息子が通い始めた「元底辺中学校」ことなどを通じて、大切なことを考えさせてくれる作品。息子さんの感性がとても素晴らしく、子どもたちから大人が学ぶ…

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極夜行(角幡 唯介)

4か月も太陽が昇らない極北の地を著者はなぜ冒険するのか。それは、この本を読めばわかるだろう。一言で言えばロマン。ただし、そこにあるのは命がけのロマンである。マイナス20度なんてまだまだ暖かいじゃないかと錯覚する臨場感あふ…

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ノモレ(国分 拓)

NHKスペシャルの取材を元に、アマゾンに暮らす先住民を描いたドキュメント。あまりに面白く、一心不乱に読み耽った。筆者の後書きにあった先住民の言葉「明日のことは約束できないが、百年後の約束ならできる」が心に強く残る。理屈で…

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