流浪の月(凪良 ゆう)

世間から見たら事件の加害者と被害者──しかし二人だけが知っている事実。
ただ普通に生きることが許されないのは、彼らの責任なのだろうか。
誰もが悪気なく他人を傷つけているのだろう。
そして、傷ついている彼らに気づかないまま、通り過ぎていくのだろう。
それでも、たった一人、拠り所となってくれる人がいたら、人はそれで生きて行ける。
苦しみに悶えるような気持ちを感じながら、ひたすらに彼らが幸せになることを願って頁を捲り続けた。

個人的おすすめ度 4.0