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武士道ジェネレーション(誉田 哲也) – まったくの拓の読書備忘録

武士道ジェネレーション(誉田 哲也)

武士道シリーズ第四弾は早苗の結婚式から始まる。そして、物語は桐谷道場を中心に展開していく。大学卒業後の香織と早苗は別々の道を歩んだのだが、絆はやがて二人を同じ場所へと導いていく。そして、それぞれの立場で、武士道とは何かを考えながら生きている。

このシリーズを読むほどに、武道とは何か、そして武士道とは何かを考えさせられる。それは、人として真っすぐに生きることであり、この物語に登場する人々が素晴らしいのは、一人一人が様々な形で武士道精神を体現しているからだろう。

良い大人との出会いが子どもたちを育て、そして人との出会いが人を育てていく。桐谷道場がこれからもずっとそうした場であって欲しいと願う。本を閉じたとき、竹刀を構えて微動だにしない香織と早苗の姿が思い出され、読み終えてしまうことに一抹の寂しさも感じた。

心が熱くなる武士道シリーズは、読み始めたら全巻読破するまでやめられなくなること請け合いである。

個人的おすすめ度 3.5