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心にいつも猫をかかえて(村山 早紀) – まったくの拓の読書備忘録

心にいつも猫をかかえて(村山 早紀)

著者がこれまで出会ってきた賢い猫たちの話。それから、猫が出てくる四つの季節の物語。猫と共に暮らす中で感じる喜び、そして別れの悲しさ。猫がいない人生など考えられないというのは、きっと猫と共に暮らす多くの人が感じることだろう。

頁を捲ると猫の写真も出てくる。凛々しい表情で、時には飄々とした顔で人間を見つめる猫たち。こちらの感情など軽く見透かされているような気がする。だから人間は、猫の前では素直になれるのかもしれない。

また、猫と共に描かれる長崎の風景も美しい。私は長崎には一度しか行ったことがないが、その美しさはこれまで訪れた都市の中で最も印象に残っている。その街を闊歩する猫たちがとても微笑ましい。

この本を読んでやっぱり思うことは、猫と共に生きたいということである。こうして感想を書いている横で、うちの猫が寝返りを打って私を見上げた。

個人的おすすめ度 3.5