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婿殿開眼三 未熟なり(牧 秀彦) – まったくの拓の読書備忘録

婿殿開眼三 未熟なり(牧 秀彦)

勘定所勤めをする表の顔と、影御用で活躍する裏の顔を持つ笠井半蔵が、南町奉行のために尽力する。一方、南町奉行に恨みを抱く者たちとの人間関係もある半蔵が、自分の仕事にどう折り合いをつけていくのかというのも見所の一つである。

半蔵は強いが、圧倒的な強さとまではいかず、優しすぎるところが魅力でもあり弱さにもなってしまう。それ故に奉行らに利用されているようにも見え、歯がゆさを感じるところもある。

また、単なる勧善懲悪ではなく、単なる敵と味方という関係性でもない、複雑な絡み合いが面白い。薄っぺらな人間の表面ではなく、表と裏のある登場人物たちが命を懸けて生きている。

シリーズはまだまだ続く模様で、半蔵らの活躍から目が離せない。

個人的おすすめ度 3.5