美術作品をめぐる連作短編ミステリー。主人公の佐々木と、美術品の真贋を舌で感じる神永のコンビが謎を解いていくのだが、美術作品へのアプローチが非常に面白くて新鮮だった。専門家の美術を見る目というのは凄いと思った一冊。 個人的…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
美術作品をめぐる連作短編ミステリー。主人公の佐々木と、美術品の真贋を舌で感じる神永のコンビが謎を解いていくのだが、美術作品へのアプローチが非常に面白くて新鮮だった。専門家の美術を見る目というのは凄いと思った一冊。 個人的…
徳川家康の物語というより、江戸の発展に寄与した責任者や職人たちの物語。利根川の流れを変える大規模な治水工事を行ったり、貨幣を鋳造したり、生活を支える飲み水を引いてきたりと、そのすべてが今の東京に繋がっているのだと感慨深く…
父・ 政次郎の視点から宮沢賢治の人生を描くことで、等身大の賢治が描かれていると感じる作品だった。賢治の生き方に周囲も大変な思いがあったと推測されるが、そのことを決して否定的に捉えず、むしろその生き方を理解して応援する家族…