青年の神への冒涜ともとれる数々の行動には、空虚で何もない自分へのいら立ちが感じられた。厭世的な表現をしながら、どこかで最期の倫理を超えることを躊躇する自分がいる。そこに読者としての共感があるように思う。芥川賞受賞作らしさ…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
青年の神への冒涜ともとれる数々の行動には、空虚で何もない自分へのいら立ちが感じられた。厭世的な表現をしながら、どこかで最期の倫理を超えることを躊躇する自分がいる。そこに読者としての共感があるように思う。芥川賞受賞作らしさ…