冒頭から巨大なザリガニの群れが横須賀に襲来する。これはとんでもない本を読み始めてしまったと思ったが、読み進むうちに不安は期待に変わり、主人公らの魅力に引き込まれた。 停泊する潜水艦に逃げ込んだ自衛官の夏木と冬原、そして子…
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。
冒頭から巨大なザリガニの群れが横須賀に襲来する。これはとんでもない本を読み始めてしまったと思ったが、読み進むうちに不安は期待に変わり、主人公らの魅力に引き込まれた。 停泊する潜水艦に逃げ込んだ自衛官の夏木と冬原、そして子…
作家の女性とその相手の男性の距離感を描いた作品。見開きびっしりと引き詰められた文字で表現される感情と、そこへ至るまでのまろやかな日常。そして、突然訪れる雷雨のような瞬間。語られているのは主人公の物語なのか、はたまた有川先…
ほんの少しだけ特別な能力を持つ文芸誌編集者の主人公の2つの物語だが、同じ登場人物でありながらパラレルワールドになっている2つの話が心に染みた。さすがに有川先生の作品はどれも後味がいい。 個人的おすすめ度 3.5