タグ: 北村薫

リセット(北村 薫)

時をテーマとした3部作の3作目は、淡々とした前半の物語に様々な伏線が張り廻られ、広範に一気に繋がっていく運命の物語。33年周期でしし座流星群が沢山現れる夜空の情景をはじめ、それぞれの時代の描写が目に浮かぶ。個人的に地元荒…

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ターン(北村 薫)

事故にあったはずの主人公は、誰もいない世界で同じ日に何度も戻ってしまう世界に一人ぼっち。この状況を違和感なく読めてしまうのは、そうした想像を私もどこかでしたことがあるからだろうか。主人公が大切なことに気づいていく過程で、…

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スキップ(北村 薫)

時をテーマにした3部作の1冊目。ファンタジー要素のある物語かと想像していたが、いい意味で裏切られた。女子高生の主人公が、ある日突然中年になってしまうが、今を生きようとする姿に力強さを感じる。大切なことが随所に散りばめられ…

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玻璃の天(北村 薫)

明治の浮かれたような時代から、大正、昭和と時代が過ぎてきた昭和初期、不穏な空気が流れ始める頃の様子が伝わってくる。その中にあって、主人公・英子とベッキーさんの毅然とした姿は素敵だ。品格あるミステリーシリーズだが、畏まらず…

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街の灯(北村薫)

ベッキーさんシリーズの一冊目だが、先に読んだ三冊目(直木賞受賞作)が面白かったのでこちらも読んでみた。昭和初期を舞台に、 変死事件や暗号事件を、お嬢様・英子と運転手ベッキーさんのコンビが謎を解いていく痛快な物語。このシリ…

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