Blue(葉真中 顕)

平成が始まるときに生まれ、平成の終わりまで生きた、ブルー呼ばれた男がいた。
彼の人生は、平成という時代に日本社会が抱えた問題を、罪という形で背負っているようだった。
人の人生を、辛かったとか、不幸だったと他人が評することはできない。
ただ、ブルーの約30年の人生はきっと意味のあるものだったと思いたい。
社会の歪みに隠された不幸に対し、見て見ぬふりをすることこそ本当の罪かもしれない。

個人的おすすめ度 4.5