三軒茶屋の小さなビアバー・香菜里屋(かなりや)は、四種類の度数が異なるビールとおいしい食べ物がある。
そして、推理が好きな人たちがいて、その人たちに絶妙な言葉と料理を提供するマスターがいる。
連作短編形式で毎回謎が解かれていくミステリーだが、必ずしも人が死ぬような事件ではなく、ヒューマンドラマの中にある見えない部分を想像してく楽しみがある。
落ち着いた文体がお店の雰囲気と非常にマッチしていて、自分自身がそこにいて小説を読んでいるようにも思えた。
個人的おすすめ度 3.5
小説を中心に、時々ドキュメントやエッセイも読みます。