銀河鉄道の父(門井 慶喜)

父・ 政次郎の視点から宮沢賢治の人生を描くことで、等身大の賢治が描かれていると感じる作品だった。
賢治の生き方に周囲も大変な思いがあったと推測されるが、そのことを決して否定的に捉えず、むしろその生き方を理解して応援する家族の姿が素晴らしい。
父をはじめ、この家族なくして賢治は後世に語り継がれることはなかっただろう。
読後、賢治の作品をまた読みたくなった。

個人的おすすめ度 4.5