血を売る男(余 華)

売血によって金を稼ぎ、結婚し、家族を助ける男の物語。
舞台は中国で、大飢饉や文化大革命などを生き抜いていくのだが、淡々と日々を生きていく姿が印象的な作品だった。
日本でも1960年代までは売血があったらしい。
貧しい中で、罵り合いながらも、一方では助けあって生きていく庶民の暮らしが感じられた。

個人的おすすめ度 3.5