落花(澤田 瞳子)

仁和寺の僧・寛朝が坂東の地で平将門と出会って受けた衝撃。
人間の美しさと愚かしさが、楽音となって奏でられていく。
生身の人間同士が血を流しあいながら本気で生きているその魂に様に圧倒される。
読んでいるだけで全身に痛みを感じるような素晴らしい作品だった。

個人的おすすめ度 4.5