破獄(吉村 昭)

戦前から戦後にかけて四度も脱獄した囚人のドキュメント小説。
男がなぜ、どのように脱獄したのかというミステリーでありながら、国難の時代を捉えた歴史小説の側面もある。
法を守るための監獄と戦争の間にいる看守らの苦悩なども見どころである。
間違いなく名作!

個人的おすすめ度 4.0