破滅の王(上田 早夕里)

満州事変から敗戦までの間、主に中国を舞台に繰り広げられる細菌兵器の開発とそれに拘る人々の戦いを描いた作品。
登場人物たちの苦悩が、キリキリする胃の痛みのように読み手に伝わってきて、辛いけれど心に残る物語となっている。
ズシリと重い名作。

個人的おすすめ度 4.0