嘘と正典(小川 哲)

SFといえばSFかもしれないが、ブラックコメディの要素もあり、サイエンスそのもののような要素もある6編のエンターテインメント小説。
どの作品を読んでも、その世界観は挑戦的で、答えはお前の後ろにあるぞと言われているかのような展開。
そして、最後に振り向いてみると、残念でした、そこに答えはありません、といった肩透かしを食うような、人を食った作品群である。
結構好きな世界観だなと感じながら最後まで楽しく読ませてもらった。

個人的おすすめ度 3.5