ムゲンのi(知念 実希人)

眠りから覚めることがなくなる原因不明の病にかかった患者たち。
主人公はその患者たちを救うために、夢幻の世界へと飛び込んでいく。
ファンタジーでもあり、医療ミステリーでもある本作は、人の心の闇にスポットをあてた著者らしい作品だと思う。
前半はそれぞれの患者が抱える心の問題を描き、後半は大きな事件の謎を解明してくミステリーとなっていて、上下巻あっというまだった。
タイトルはそういう意味だっだのかと納得する結末──言いたいが、これから読む人のために言わずにおこう。

個人的おすすめ度 3.5