ベルリンは晴れているか(深緑 野分)

戦争は本当に悲しいという当たり前のこと。
人間というものがいかに悲しい存在であるかということ。
しかし、希望をもって生きて行かなくてはいけないということ。
自分の罪をどう贖うかという一人ひとりの選択。
辛いけれど、読むべき一冊でした。 主人公の思いを綴った一言。
「終戦前、反ナチだった人は、連合国が来たら自分たちを解放して自由にしてくれるだろう、と信じていた。でも、違った。待っていたのは正義の使者なんかではなく、ドイツ人は全員が総統の信仰者で、全員が同じ思想を持っていると思い込んだ、普通の軍隊だった。」

個人的おすすめ度 4.0