サラバ!(西 加奈子)

イランで生まれた日本人の主人公が成長していく物語。
両親、姉、近所のおばちゃんなど、個性あふれる人々が登場し、まったく先が見えない展開に引き込まれていった。
奇想天外な物語の一方で、主人公は、人と人の距離感という、人生を生きる上で基本的な問題にぶつかる。
私個人としては、主人公のその葛藤に共感があったが、読み手によって誰に共感するかが異なるのだろうと思う。
強いインパクトが残る作品だった。

個人的おすすめ度 5.0