コロナ脳 日本人はデマに殺される(小林 よしのり / 宮沢 孝幸)

日本におけるコロナの実態をきちんとした数字をもとに考えると、これはパンデミックというよりマスコミによって作り上げられたインフォデミックであると言えるだろう。危機を煽るばかりのメディア、それに流される政治、そして不安の中で心を病む国民、そうした現状に一石を投じる一冊である。

本当に緊急事態宣言は必要なのか、過剰な自粛生活がもたらしている負の部分になせ目を向けないのかなど、実際には多くの人が感じている疑問があるが、テレビではそうした発言はすべてカットされて放送されず、いまやインターネットですら情報が検閲されている。外出制限を強制しろという意見すらある現状、全体主義が受け入れられやすい風潮に恐ろしさを感じる。

今何をすべきか、どう行動すべきかを考えるうえで、読んでおくべき一冊だ。

個人的おすすめ度 4.0