さよなら渓谷(吉田 修一)

子供を殺害するという事件で物語は始まるが、物語は本筋はその隣人だった。
十年以上前のレイプ事件から現代にいたる背景が明らかになっていくにつれ、被害者だけでなく加害者の心の痛みさえも読み手に伝わり、誰もいない部屋で慟哭したくなる。
辛いけれどお勧め。

個人的おすすめ度 4.5